みなさん、干し柿はお好きですか?
私は子供の時に干し柿ってなんであるんやろう?とその存在価値に疑問を抱いている程好きではありませんでした。 大人になってからも、食べれなくはないけどお金出すほどのものではないな…。とマイナスな気持ちで干し柿のことを評価していました(^_^;)
ですがこの秋!突然の豪雨に見舞われた時に、一緒にいた友達の家に雨宿りをさせてもらう機会がありました。そこで出てきたのがお手製の干し柿です! 苦手だなと思いつつ、歳上のお友達…突然のことでも家に上げてもてなしてくれたご厚意…これは無下に扱うことはできません。もちろんいただくことにしました(*´-`)
するとどうでしょう!今までに食べた干し柿のイメージをあっけなく覆してくれるではありませんか∑(゚Д゚) 何これ!すごく美味しい!と心から言えました。見た目も綺麗で、とっても甘くてしっとりしていて、高級感さえ感じられるお味で感動です(*´꒳`*)
今まで関心なかったのに急に元料理人の心に火がつき、どうやって作ったの?とレシピに食いついたんですが、答えは至ってシンプル。
「そんなもん…皮剥いて、沸かしておいた熱湯にくぐらせて、干しただけやん。今年は1週間で出来たわ。」
えっ(*⁰▿⁰*) ……ほんとにそれだけなの? …そんな事でこの味ができるの? …だって、この子達もとはあの渋柿でしょ?
衝撃が走りました。そうか手作りの干し柿ってこんなに美味しいものなんだ、と感心しながらその日は帰宅しました。
するとなんとも偶然にその話から1日か2日、とにかくまだ記憶が鮮明に残っているうちに渋柿を5つ持った別の友達にばったり会ったではありませんか!! そしてその友達は「今そこで知り合いに渋柿もらったんだけど、干さない?」と偶然出会った私にその渋柿を手渡してきたのです。
お察しの通りw 「うん!干してみる!」とその5つを譲り受けました(๑>◡<๑)
焼酎につけて干すという話も聞いたことがあったような気がしますが、初めて感動を与えてくれたお友達のやり方でやってみる事にしました。 「皮剥いて、沸かしておいた熱湯にくぐらせて、干しただけや」に忠実にやってみました。友達曰く沸かしたお湯にくぐらすのはカビ防止のためらしいです。さあ、楽しみです!
1週間後、見た目に明らかに未完成さを感じたのでもう数日置くことにしました。10日目にみると、表面がしっかり乾燥して随分サイズも小さくなってきてたので、一つ食べてみることに……。
まだでした(´༎ຶོρ༎ຶོ`) 中の方はいい感じでしたが表面が渋くて、後味がしばらく渋かったです。もしかして失敗したんだろうかという気持ちと闘いながらもう数日置くことにしました。
そして今日、15日経ちました。4つしか写っていないのは言うまでもなく10日目に味見した分が消えているからです。見た感じできてるような気がしますよね?私はそう思って今日、一度食べてみることにしたのです。
もし今日もできてなかったら… 残りが3個になってしまう。残りもそんな感じで1つまた1つと渋い味見で終わってしまったら2度と干し柿はするまい。そう誓いながら恐る恐る一つ切ってみることにしました。
どうですか!?見た目バッチリですよね!!
お皿に4つ乗っていることにお気づきですか? という事は? そうです!大成功だったのです!断面を見ようと切った部分をカットして食べてみたらめちゃくちゃ上手にできてました\(^o^)/ と言ってもただ「皮剥いて、沸かしておいた熱湯にくぐらせて、干しただけ」なんですけども…^ ^
そう思うとお日様の力って凄いですよね。昔からある食材を干すという知恵。干している過程で栄養価が高まったり、味に深みが加わったりと変化すること、放置とは違って腐らすことなく新たに1つの食材として生まれ変わることなど、今回改めて感動しました。何気なく見ていたスーパーの乾物も見方が変わります。今回人生で初めてチャレンジした干し柿でしたが、そのおかげで色々なことが気づけたように思います( ◠‿◠ )